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進化心理学から考えるホモ・サピエンス 要約

アニメでわかる本のまとめシリーズ、第27回、今回は進化心理学から考えるホモ・サピエンスという本を紹介します。

この動画を見れば、なぜ男女にはびっくりするくらい考え方に違いがあるのかが分かりますし、男性であれば結婚すべきかどうかを考える一つのきっかけになると思います。

動画の中では進化心理学の考え方をもとに話を進めていきますが、この進化心理学の考え方は日常生活の色々な場面に応用できます。

とても面白い考え方なので、ぜひ見ていってください!

それではいきましょう!

 

この本ではまず人間の性格や行動が遺伝で作られるか、環境で作られるかという議論をしています。この答えは両方です。

遺伝の部分もあれば、生まれてからの環境の部分もあるのです。

しかし、進化心理学では遺伝の方に焦点を当てていきます。

遺伝の部分を考えれば、人間の性格や行動の大半が理解できるからです。

人間は広く言えば生物であり、その生物の遺伝子の最大の目的は子孫を残すことです。

この子孫を残すという最大の目的のために、人間はあらゆる行動をしているというのです。

 

子孫を残すという目的は生物、また人間であれば共通に持っている目的ですが、子孫を残すための戦略が男と女、生物的に言えば雄と雌で違ってきます。

その違いは男が精子を作るコストが低い一方で、女が卵子を作るコストが高いことによって生まれます。

男は最大で一生のうちに何百人、何千人と子孫を残すことが可能ですが、女はせいぜい数十人が限界です。

女の卵子の数には限りがあると母体で約1年間子供を育てないといけません。このコストの大きさの違いが男女で子孫を残すという目的が同じでもその戦略が違ってくる理由です。

 

この違いで男女の考え方の違いを説明してみましょう。

例えば、ストーカーをしていた男の人があの女の子は俺のことが好きに違いないと言っているニュースを目にします。

一方で女の人はそんなつもりはないと言います。

こういうことはどうして起きるのでしょうか?

それは同じことが起こっていても男の人にとって子孫を残すことのできる可能性が高くなる考え方と女の人にとって子孫を残すことのできる可能性が高くなる考え方が違うからです。

どういうことか具体的に説明します。

まず、男の人が女の人と仲良く話をしたとします。

男の人にとって子孫を残すために大事なことは、この女の人と性的な関係を持つことができるかどうかです。

ここで、関係を持てる場合は良いのですが、持てない場合でも2通りあります。

1つ目は、関係を持とうとしたが、相手から断られた場合です。この時男の人としては心に傷を負ったり、もしかすると叩かれたりするかもしれません。

でも、痛みとしてはその程度です。

2つ目は、そもそも関係を持とうとしない場合です。この場合、関係を持とうとすれば持てたかもしれないのに持たないというのは子孫を残すという機会を失っているのです。

この関係を持とうとして断られた場合と、そもそも持とうとしない場合のどちらが男として痛みが大きいかというと、そもそも持とうとしない場合です。

持とうとしなければ子孫を残すことができないからです。

つまり、男の人としては女の人と仲良くなったら、自分に気があると思った方が子孫を残すことのできる確率が高くなるのです。

 

女の人の場合はどうでしょうか。

女は一回妊娠をしたら、その子供を育てるために膨大な資源を使います。それは男の比ではありません。

つまり、性的な関係を持つだけではなく、その後、自分と子供に資源を与えてくれる男かどうかを見極めることが子孫を残すためには重要なのです。

同じように男の人と仲良く話をしたとします。

性的関係を持ち、そのまま男が自分と子供のために資源を与えてくれる場合はそれでいいですが、女のリスクをこちらも2つ考えてみます。

1つは関係を持った後に男が資源を与えてくれない場合です。ただでさえ女は子供を育てるのに膨大な労力を必要としています。

しかし、それだけでは子孫を残すことのできる確率が低くなります。男の資源の援助がないからです。

資源を援助してもらうことで、子孫を残すことのできる確率が高くなります。

2つ目は性的関係を持とうと思えば持てるけど、持たないという場合です。

この場合、子孫はできませんが、その時にはできないというだけであって、また機会があれば関係を持つことができます。

この2つを比較すると女にとっては一度関係を持って、その後に資源をもらえないリスクよりも、その時に関係を持たず、資源を自分と子供のために投入してくれる男を見つける方が良いのです。

このような理由から女の人は男の人と話をしても、そんなに気があるというわけではないのです。

 

子孫をどうやって残すのかという戦略の違いがから同じように仲良く話していても男女で考え方に違いが出てきているのです。

 

次に男の人がなぜ偉業と言われる成果を出しているかを進化心理学の観点から説明します。

これも子孫を残すためです。

子孫を残す時には男は女に選ばれる立場です。

これも先ほどの説明の通り、男は基本的たくさんの異性と関係を持つことが子孫を残すためには良い戦略ですが、女は関係を持つ男が自分と子供に資源を与えてくれるかどうかが大事なので関係を拒むことがあるからです。

女が男を選んでいるのです。

男は女に選ばれるために自分がどれだけ与える資源を持っているかをアピールします。

意識していなくても本能がそうなっているのです。それが数々の業績につながっています。

本によると、科学も芸術も全ては女の人に選ばれるために男の人が頑張っていると書かれています。

例えば本によればポールマッカートニーが数々の名曲を作ったのも、ビルゲイツが会社を作ったのも全て結婚する前だったと言います。

これは女の人に選ばれたいという欲求からきているそうです。

他にも権力を持っている人や社会的立場のある人が不倫することが話題になっています。

そんな立場のある人がわざわざ不倫をして立場を危うくする理由がどこにあるのかと思う人もいるかもしれませんが、進化心理学の観点からすれば何も変なことはありません。

彼らはその立場が大事なのではなく、女の人に選ばれるためにその立場に立っているのです。

女の人に選ばれるという遺伝子としての目的の前では社会的な立場はあまり意味を持たないのです。

 

さらに子孫を残すという遺伝子としての最大の目的を考えると、男の人が結婚後に落ち着く理由もわかります。

ある研究によると男の人は結婚すると、才能が低下することがわかっています。

これは結婚して子供ができるとその子供に自分の資源を投入することが子孫を残すためには良い戦略だからです。

結婚せず子供がいない人にとっては女の人に選ばれることが本当に大切な課題です。

女の人に選ばれるために、お金を稼ぐために一生懸命頑張り、研究で成果を出し、芸術で表現を行うのです。

そんな女に選ばれたいという生物的に欲求が爆発的な才能を生み出します。

しかし、そんな欲求が結婚をすることで少なくなってしまうので、才能も枯渇していくのです。

動画のはじめに男の人にとって結婚すべきかどうか考える一つのきっかけになると言ったのはこの部分です。

自分の才能を生かしたいと思っている人にとって、この部分は考えるべき問題です。

しかしその才能を生かしたいと思っていることも結局は女の人に選ばれるために目立ちたいという欲求だとこの本は教えてくれています。

 

では動画をまとめます。

まず、人間の性格や行動は遺伝と環境で決まるが、遺伝も大きな影響を及ぼしているということ。

次に、遺伝子としての目的は子孫を残すことであり、その目的に従って考え方や行動が決められているということ。

最後に、子孫という目的は共通だが、その方法は男女で差があり、それが考え方の違いに関わっているということ。

 

子孫を残すというシンプルな観点から多くの事柄を説明した本書。

他にも就職や結婚など、たくさんのことをこの観点から説明しています。

この考え方を知っていれば、世の中の多くのことをこの考え方で説明できて世の中をシンプルに見ることができると思うので、参考にしてみてくれると嬉しいです。

 

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