FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略 要約
アニメでわかる本のまとめシリーズ、第30回、今日はベンジャミン・ハーディさんが書かれた FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略を紹介します。
ハーディーさんは組織心理学者でありながら、自分も起業しており、さらに今回紹介するように本を執筆しておられる方です。
この本は何かを成し遂げたい、でもなんとなく本気で取り組むことができない、やろうと思ったけど、続かないなどの悩みを持っている方にぜひ紹介したい本です。
この本に書かれていることを一言で言うなら、自分がやりたいことがあっても、その意思なんてあてにならないから、それをできる環境を作りましょうということです。
成功者について語られるときに、多くがその人の意志力に焦点を当てていますよね。でもその成功者が成功した要因は意思の力ではなく、環境の力かもしれないのです。
多くの人は、人が何かを行う時の原動力が意思の力だと思っています。
例えば、あなたが道端を歩いていて、その横を猛スピードで車が走っていって、もう少しであなたはけがをするところだったとします。
怖い思いをしたあなたはその車の運転手のことをどう思うでしょうか?
おそらく多くの人が、危ないのになんでそんな猛スピードで走るの?とか、何考えてるの?など、怒りの感情が出てくるのではないでしょうか。
その怒りは車の運転手の性格に向けられていると思います。
でも、こんな場合も考えられます。
その運転手の家族が急に入院することになって、急いで病院に向かっているなどの状況です。
この場合、運転手が普段はゆっくりと運転する人だったとしても、急ぐ気持ちもわかりますよね。
このように、人がどんな状況にいるかはその行動に大きな影響を与えます。
でも、先ほどの運転手の例でもあるように多くの人がその状況には着目しません。
だから、これまで意志力で行動を変えようという話が多かったのです。
意思をコントロールするのではなく、環境をコントロールすることで、あなたは行動を変えることができ、それがあなたの成功へと繋がっていくのです。
科学の実験でも人がどれだけ環境に左右されているかが示されています。
ある細胞を3つの皿に入れて、違う栄養の入った液体に浸します。
すると、最初は同じ細胞だったのに、一つは骨に一つは筋肉に、一つは脂肪になったのです。
同じ細胞なので、遺伝子は同じなのですが、環境が変わることで、結果が変わったことがわかります。
では、どんな環境があなたの能力を引き出し、成功へと導いてくれるのか?
それは、強ストレスと強回復です。
強いストレスに晒される時間と、完全に休む時間をしっかりと分けるやり方です。
筋トレと同じですよね。筋トレもトレーニングで強い負荷をかけたあとにしっかりと休むと、筋肉がつきやすいです。
同様にあなたの能力も強い負荷としっかりとした休みで発揮されます。
そのためには頑張ろうと思う意思よりも、それができる環境を作ることが大事です。
強ストレスの環境づくりと強回復の環境づくりについて説明します。
強ストレスとはその名前の通り、仕事の時に自分で自分に負荷をかける方法です。
やらなければいけない状況を自分で作り出すのです。
その一つの方法が最初に投資すること。
例えば何かを始めるとして、最初にお金を払ってしまったらやらざるを得ない状況になるということです。
これはサンクコスト効果といって、人は投資したものを過大評価するという心理を利用しています。
自分でこれを利用するのです。
やらないといけないことにお金をかけ、それを自分がやらざるを得ない状況にしましょう。
これを使っている企業にライザップがあるかと思います。
他のスポーツジムに比べて料金が高いですが、ライザップにいった人の多くは筋肉がついて効果が出ています。
これはあんなにお金を払ったのだからやらないと、と言う心理効果が働いています。
まず、投資する。これであなたの能力は上がると思います。
他の方法は期限を作るという方法です。
例えばパソコンで仕事をしている人はコワーキングスペースや喫茶店で仕事をすることがあるかと思います。
その時に会えて充電器を持っていかないのです。
そうすることで、充電がなくなるまでに仕事を終わらせないといけないので、無駄なことはできません。
必然的に仕事の効率は上がります。
これは意志力ではなく、期限が決まっているという環境があなたを動かしているのです。
同じ期限を作ると言うことで話せば、予定を入れることも効果的です。
午後3時に友達と会うと言う予定を入れておけば、そこまでに仕事を終わらせないといけないですよね。
期限を決めることで、あなたの中で勝手に仕事を終わらせようというスイッチが入るのです。
強ストレスについて説明したので、ここからはもう一つの大事なこと、強回復についてです。
強回復をすることで新しいアイデアが降りてきたり、独創的になったりします。
実際にアイディアの84%が仕事をしているとき以外に出てくるという研究もあるので、仕事以外の時間をどう過ごすかというのはあなたの成功にとって大事です。
これも休むぞ、という意思に頼るのではなく、勝手に休まる環境を作ることが大事です。
その方法の一つは、自分だけの世界と離れた場所を作るです。
その場所で、何か重要なことを考えたり、決断したりします。
成功者はこういう場所を持っています。
例えばマイクロソフト創業者のビルゲイツは1年のうちに考える週というのを作り、その期間は読書をしたり休んだりして過ごします。
全く仕事をしないのですし、連絡もとりません。
この期間に重要なことを考えたり決断したりするのです。
同じような場所を作りましょう。作者は車の中がその場所だそうです。
全てから切り離された自分だけの場所、それを作ってみましょう。
他の方法はスマートフォンへの接し方を変えることです。
具体的には電源を切る時間を作り、さらに不要なアプリは全て削除することです。
現代の生活に欠かせないスマートフォンですが、作者によると脳にドーパミンが流れ続けている状態になるそうです。
ドーパミンは脳内麻薬なので、依存症になりやすいです。
これによってあなたは、あなたが本当にやらないといけないことからどんどん遠ざかっているのです。
あなたの能力発揮に必要のないアプリは削除しましょう。そしてスマートフォンから離れる時間を作りましょう。
それがあなたの能力を発揮し、成功へと導いてくれる環境です。
では、動画をまとめます。
まず、人間が能力を発揮して、成功できるかどうかは意思の力ではなく、環境で決まっているということ。
次に、強ストレスと強回復という環境を作ることによって、能力は最大限発揮できるということ。
最後に、強ストレスは投資や期限によって、強回復は1人の場所の確保やスマートフォンとの隔絶によって環境づくりができるということ。
やろう、という気持ちはあるけどできないと思っている人は多いと思います。
その気持ちでまず、自分の環境を変えてみましょう。
私もYahooニュースのアプリを削除しました。
なぜか動けるし、成果が出る自分になることができます。
これは科学的に証明されていることなので、成功したいと思っている人はまずやってみましょう。
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では、また。