危険物の性質3
こんにちは、あさとです。
今日も危険物の勉強をしていきましょう。
今日は第四類危険物の中で特殊引火物と第一石油類についてお話ししていきます。
特殊引火物は、1気圧で発火点が100度以下か、または、引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいいます。
特殊引火物は、第四るい危険物のなkでも発火点や引火点が特に低いです。
また燃焼範囲も広いです。
これらのことから第四類危険物の中では、最も危険性が高い危険物です。
指定数量は50Lです。
特殊引火物の例として二硫化炭素、ジエチルエーテル、アセトアルデヒド、酸化プロピレンの4つがあります。
この4つについて詳しく性能を見ていきます。
まず二硫化炭素です。
二硫化炭素は、純粋なものは無色・無臭ですが、不純物は特有の匂いがあります。
次に、発火点が90℃と特に低く、水の沸点以下で発火します。
沸騰するよりも簡単に発火するのは怖いですね。
次に、水には溶けませんが、アルコールやジエチルエーテルに溶けます。
水には溶けないんですね。
次に、液体の比重は1.261で水よりも重いです。
ここは覚えておくと良いです。第四類危険物の多くは比重が水よりも軽いので、水に浮きます。
しかし、二硫化炭素の比重は水よりも重いので水に沈みます。
この性質を使って、水中に貯蔵して蒸気の発生を抑えることがあります。
ここが二硫化炭素の特徴なので、覚えておきましょう。
次に、揮発性が高く蒸気は有毒です。また、燃焼すると有毒な二硫化硫黄が発生します。
揮発性が高いとは気体になりやすいということです。
気体が発生しやすく、かつその気体が有毒なので危ないですね。
さて、次にジエチルエーテルの特徴を見ていきましょう。
まず無色透明で甘い刺激臭があります。
独特の匂いがするんですね。
次に、引火点が-45℃と低く、引火しやすい物質です。
次に、水には少し溶け、アルコールにはよく溶けます。
水に少し溶けるんですね。
次に、揮発性が高く、蒸気には麻酔性があります。
ジエチルエーテルは昔は手術をするときの麻酔に使われていました。
麻酔として効くからですね。
次に、空気と長く接触したり、日光に晒したりすると過酸化物が発生し、過熱や衝撃で爆発の危険があります。
空気との長い接触や日光にさらされることで化学変化がおきてしまうので、気をつけましょう。
さて、次にアセトアルデヒドの特徴についてです。
アセトアルデヒドも無色透明で、刺激臭があります。
ジエチルエーテルの特徴に似ていますね。
次に、沸点が20℃と低いために、揮発性が非常に高く、引火しやすい物質です。
引火性液体は液体そのものが燃えるのではなく、そこから発生した蒸気に引火することで燃えます。
蒸気が発生しやすいということは燃えやすいということですね。
次に、水に溶ける性質があります。
多くの第四類危険物は水には溶けませんが、アセトアルデヒドは溶けます。
水に溶けるので、通常の泡消化剤は適していません。
ここは例外なので、覚えておくと良いと思います。
次に、エタノールが酸化すると、生成され、さらに酸化すると酢酸になります。
エタノールを酸化するとアセトアルデヒド、アセトアルデヒドを酸化すると酢酸になるのです。
それでは、最後に酸化プロピレンの特徴を見ていきます。
まず水に溶ける性質があります。
これはアセトアルデヒドと同じですね。
第四類危険物の中で水に溶ける性質というのは例外なので、こちらも覚えておきましょう。
水に溶けるので、こちらも通常の泡消化剤で消火するのは適していません。
次に、引火点や沸点は低いですが、発火点は449℃です。
発火点は高いので、発火する恐れは少ないですね。ただ引火点、沸点はそれぞれ-37℃、35℃と低いのでやはり注意は必要です。
次に重合する性質があり、その際に熱が発生して火災や爆発の原因になります。
重合というのはバラバラだった分子がずーっと繋がって一つの分子になることです。この反応が起きるときに熱が出るので気をつけないといけません。
ここまでが特殊引火物の特徴についてです。
ここからは第一石油類についてお話ししていきます。
第一石油類はガソリンやアセトンなど、引火点が21℃未満の引火性液体のことです。かなり低いですよね。
21℃って普通に生活していたらよくある温度です。
その温度になったら第一石油類はどれも引火する恐れがあるということです。
第一石油類の一般的な性質についてお話しします。この性質は重要なので、覚えてください。
まず、第一石油類は、ガソリン、ベンゼン、トルエンなどの非水溶性のものと、アセトン、ピリジンなどの水溶性のものに分かれます。
水に溶けるものと溶けないものがあるんですね。
次に、液体の比重は水よりも軽く蒸気は空気よりも重いです。
第一石油類は基本的に水に混ぜれば、水に浮き、空気と混ぜれば、空気よりも沈むということです。
次に、非水溶性のものは静電気がたまりやすいです。
静電気がたまりやすかったらそれで放電したときに火花が起こりやすいので、火災の危険性が高まります。
次に指定数量は非水溶性のものが200L、水溶性のものが400Lです。
非水溶性のものは静電気がたまりやすい分危ないので、指定数量が小さいんですね。
次に、消化剤には泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末などが適しています。
水は適していません。燃焼の原因の一つ、酸素供給体をなくす方法である窒息消火が適していることを知っておいてください。
ただ水溶性のものは、水溶性液体用の泡消化剤が適しています。
水溶性のものはまた適しているものが少し違うんですね。
ここからはガソリン、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、ピリジンについてそれぞれの特徴を見ていきましょう。
まずガソリンです。
これが第一石油類の中でも代表的なものです。ガソリンの特徴は大事なので覚えてください。
まず、ガソリンは、無職で特有の匂いがあります。
ただし自動車ガソリンは灯油や経由と見分けがつきやすいようにオレンジ色に着色されています。
わざわざ色をつけて見分けやすいようにしているんですね。
次に、比重は0.65~0.75で水より軽く、水には溶けません。
ここは基本的な第四類危険物の性質と同じですね。
次に、蒸気比重は3~4で空気よりも重いため、蒸気が低所に滞留しやすい性質があります。
ここも基本的な第四類危険物の性質と同じですね。
次に、引火点は-40℃以下で氷点下でも引火します。
ここはガソリンの物性の中でも特に重要です。
次に、発火点は300℃でやや高めです。
次に、沸点は40℃~220℃で揮発しやすい性質があります。
燃焼範囲は1.4~7.6vol%で、範囲はそれほど広くありませんが、下限値が低いため、少量の蒸気でも引火する危険があります。
下限値が低いというところがポイントですね。
最後に、電気を伝えにくく、静電気がたまりやすい性質があります。
静電気がたまりやすいと火花が起こりやすいので発火しやすいです。
次にベンゼンについてです。
工業ガソリンをベンジンということがありますが、それとは別のものです。
ベンゼンの特徴は、まず無色透明な液体で、特有の芳香臭があります。
次に、水には溶けず、アルコール類にはよく溶けます。
水に溶けないのは一般的な第四類危険物と同じですね。
次に、比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
水には浮いて、空気より沈むということです。
次に、引火点は-11℃なので常温dね引火の危険があります。
最後に揮発性が高く有毒です。蒸気になりやすい上に、その発生した蒸気が有毒なんですね。
次にトルエンの特徴についてです。
まず、無色透明な液体で、特有の芳香臭があります。ベンゼンと同じです。
次に、水には少し溶けず、アルコール類にはよく溶けます。これもベンゼンと同じです。
次に、次に、比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
水には浮いて、空気より沈むということですね。
次に引火点は4℃で常温で引火の危険があります。
最後に、揮発性が高く有毒です。ほぼベンゼンと同じような性質を持っています。
次に、酢酸エチルの特徴についてです。
まず、無色透明な液体で、特有の芳香臭があります。
次に、水には少し溶け、アルコール類にはよく溶けます。
水には少し溶けるんですね。
次に、次に、比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
水には浮いて、空気には沈むということですね。
次に引火点はー4℃で常温で引火の危険があります。
次にメチルエチルケトンの特徴についてです。
まず、無色透明な液体でアセトンに似た匂いがします。
次に、水には少し溶け、アルコール類にはよく溶けます。
酢酸エチルと同様に水には少し溶けるんですね。
次に、次に、比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
水には浮いて、空気には沈むということですね。
次に引火点はー9℃で常温で引火の危険があります。
次にアセトンの特徴についてです。
無色透明な液体で、特有の刺激臭があります。
こちらは刺激臭なんですね。
次に、揮発性があり、蒸気は有毒です。
簡単に蒸気になって、その蒸気が有毒なのです。
次に、水に溶けます。ここが大きな特徴です。
さらに有機溶剤にもよく溶けます。有機溶剤とはアルコールやジエチルエーテルのことです。
大体のものには溶けることを覚えておきましょう。
次に、比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
引火点は-20℃で常温で引火の危険があります。
最後にピリジンの特徴についてです。
無色透明な液体で、悪臭がします。蒸気は有毒です。
匂いが悪くて、さらに有毒です。
次に、ピリジンも水に溶けます。大きな特徴です。
また有機溶剤にもよく溶けます。
次に、比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
引火点は20℃で常温で引火の危険があります。
特殊引火物と第一石油類について詳しく見てきました。
それぞれの化合物の特徴についても詳しく説明しました。
試験で出題されることも多いので、頑張って覚えて欲しいと思います。
ご視聴いただきありがとうございました。
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それではまた次回の動画でお会いしましょう。