危険物の性質4
こんにちは、あさとです。
今日も危険物の勉強をしていきましょう。
今日は、第四類危険物に中のアルコール類と第二石油類について説明していきます。
まずアルコール類についてです。
アルコールとは水酸基と言われる酸素と水素からできたものを持っている化合物のことです。
その中でも第四類危険物のアルコール類は炭素の原子数が1個から3個までのものをいいます。
代表的なものはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n-プロピリアルコールがあります。
アルコール全般の特徴としては、水や有機溶剤によく溶けることが挙げられます。
だから消火の時には一般の泡消化剤では泡が溶けてしまい効果がないため、水溶性液体用の泡消化剤が必要になります。
ここからはアルコールの中でのよく試験ででるメタノールとエタノールについてお話ししていきます。
メタノールとエタノールは共通の性質が多いので、共通の性質を説明した後に異なる性質を説明します。
共通の性質はとても大事なので覚えてください。
まず、無色透明の液体で芳香臭があります。
お酒の匂いとかエタノール消毒液の匂いを思い出してもらえればいいと思います。
次に、引火点が20℃よりも低く、常温で引火の危険があります。
メタノールの引火点は11℃、エタノールの引火点は13℃なので、常温でも引火する危険があるんですね。
次に、沸点は100℃よりも低く、揮発性があります。
メタノールの沸点は64℃、エタノールの沸点は78℃なので、簡単に気体になります。
次に、水によく溶けます。
ここは一般的な第四類危険物と違うところですね。
次に、比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
これは一般的に第四類危険物と同じです。
次に、流動などによる静電気はほとんど発生しません、
ガソリンなどは静電気がたまりやすいという性質がありましたが、メタノールやエタノールはほとんど静電気が発生しないんですね。
次に、燃焼している炎の色が淡く、見えづらいです。
ここはまあそうなのかくらいに思ってもらえれば大丈夫です。
最後に、泡消化剤は水溶性液体用を使用します。
メタノール、エタノールは水に溶けるという性質があるので、それに合わせた消火器を使わないといけないということですね。
まずメタノールには強い毒性があり、飲んでしまうと失明や死亡の危険があります。
メタノールは自動車のアルコール燃料や塗料の溶剤などに使われています。
次にエタノールですが、こちらには毒性がありません。
お酒の成分ですね。
溶剤や消毒剤として使われます。
以上がアルコール類についてです。
さて、ここからは第二石油類についてお話しします。
第二石油類とは、引火点が21℃以上で70℃未満のものをいいます。
まず、第二石油類の一般的な性質を見ていきましょう。
第二石油類には非水溶性のものと水溶性のものがあります。
非水溶性のものには灯油や軽油などがあります。水溶性のものには酢酸やアクリル酸などがあります。
次に、引火点が常温よりも高いので、常温では引火しませんが、加熱すると、非常に引火しやすいので危険です。
熱すると危険が増すんですね。
次に、比重は水よりも軽いものが多いですが、クロロベンゼンや酢酸は水よりも重いので、水に沈みます。
第四類危険物は基本的に比重が水よりも軽いですが、クロロベンゼンや酢酸は例外だということですね。
例外は覚えておきましょう。
次に、指定数量は非水溶性のものが1000L、水溶性のものが2000Lです。指定数量は大事なので覚えましょう。
次に、消化剤には泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末などの消化剤が適しており、水溶性のものは、水溶性液体用の泡消化剤が適しています。
ここも一般的な第四類危険物と同じですね。
さて、ここからは第二石油類の中の灯油と軽油の性質についてお話しします。
灯油は無色または淡い黄色、軽油は淡黄色または淡褐色です。どちらも特有の臭気があります。
灯油を使うストーブを使ったことがあればわかるかもしれません。
次に、引火点は灯油が40℃以上、軽油が45℃以上で、どちらも常温では引火しません。ただし、加熱すると非常に引火しやすくなります。
常温では引火しないということがポイントです。
次に、どちらも水より軽く、水に溶けません。
また蒸気比重は空気より重いという性質があります。
これは一般的な第四類危険物と同じ性質ですね。
次に、発火点はどちらもガソリンより低く、220℃です。
ガソリンよりも低いんですね。
次に、電気を通しにくく、静電kにがたまりやすい性質があります。
静電気がたまりやすいので、危ないんですね。
つぎに、ガソリンと混ぜると引火しやすくなるので注意が必要です。
これらが灯油と軽油の性質です。
最後に、灯油と軽油以外の第二石油類について簡単に説明します。
まず、クロロベンゼンは、無色透明で特有の臭気があります。液体は水に溶けず、水よりも重いです。蒸気には麻酔性があります。
クロロベンゼンは水に溶けないということと、麻酔性があるというのがポイントです。
次に、キシレンです。キシレンは無色透明で芳香臭があります。液体は水に溶けず、水よりも軽いです。キシレンも水に溶けません。
最後に、酢酸です。酢酸は無色透明の液体で、酢の成分となる刺激臭と酸味があります。液体は水に溶け、水よりも重いです。
濃度96%以上の酢酸は氷酢酸と呼ばれます。
酢酸は水に溶けるんですね。覚えておきましょう。
以上がアルコール類と第二石油類の説明です。
覚えないといけないことが多いですが、動画を何回も見て覚えて欲しいと思います。
ご視聴いただきありがとうございました。
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それではまた次回の動画でお会いしましょう。