危険物の性質5
こんにちは、あさとです。
今日も危険物の勉強をしていきましょう。
今日は第四類危険物のなかで、第三石油類、第四石油類、動植物油類についてお話しします。
まず第三石油類について説明します。
第三石油類は引火点が70℃以上200℃未満の石油類のことです。
例としては重油などがあります。
まず、第三石油類の一般的な性質をお話ししてあとに、具体的な第三石油類の品名をあげてそれぞれの特徴を説明していきます。
第三石油類の一般的な性質としては、
まず、非水溶性のものと、水溶性のものがあります。
非水溶性のものは、重油やクレオソート油で、水溶性のものは、エチレングリコールやグリセリンがあります。
ここは覚えておきましょう。
次に、引火点が高いため、通常は加熱しなければ引火しません。ただし、燃え始めた時は既に液温が高くなっているので、引火点の低い物質より帰って消火が難しくなります。
燃えたら消火が難しいので、燃えないようにしないといけないですね。
次に、指定数量は、非水溶性のものが2000L、水溶性のものが4000Lです。
指定数量は大事なので、覚えておきましょう。
ここからは、第三石油類の代表である重油について説明します。
重油は、原油を上流した後の残りに軽油を混合してできる石油製品のことです。
ディーゼル機関やボイラーの燃料に使われています。
重油の性質を見ていきます。重油の性質は大事なので覚えてください。
まず、褐色または暗褐色の液体で特有の臭気があります。
褐色または暗褐色というところが特徴ですね。
次に、引火点発火点は種類により異なり、引火点は60℃~150℃、発火点は約250℃~380℃です。
種類によって異なるということを覚えておいてください。
次に、水には溶けません。また第三類石油類の中では唯一水よりも軽い液体です。
ここは重要です。第三石油の中では水よりも軽いのは重油だけです。
次に、不純物として含まれる硫黄は、燃えると有毒ガスを発生します。
重油の不純物として含まれる硫黄が危ないということですね。
次に、通常は常温では引火しませんが、一旦引火すると、液温が高いので、ガソリンより消火が難しいです。
火災には泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末消化剤が適しています。棒状放射の水や強化液は適していません。
この消火に関することも覚えておいてください。
それでは、重油以外の第三石油類に関しても簡単に説明していきます。
まず、クレオソート油です。
暗褐色の液体で、水よりも重いです。水には溶けませんが、アルコールには溶けます。木材の防腐剤などに使われています。
水には溶けないんですね。
次に、アニリンです。
無色または淡黄色で特異臭があります。水よりも重く、水には溶けにくいですが、アルコールには溶けます。
医薬品や合成樹脂などに使われています。
こちらも水には溶けません。
次に、ニトロベンゼンです。
淡黄色で芳香臭があります。水よりも重く、水には溶けにくいですが、アルコールには溶けません。
アニリンの原料です。
こちらも水には溶けないんですね。
次にエチレングリコールです。
無色で粘り気があり、甘みのある液体です。水よりも重く、水に溶けます。
PETの原料や自動車の不凍液などに用いられます。
エチレングリコールは水に溶けます。
最後にグリセリンです。
無色で粘り気がある液体です。
水よりも重く、水に溶けます。
医薬品や化粧品に使われています。
グリセリンも水に溶けるんですね。
以上が第三石油類についてです。
ここからは第四石油類についてお話ししていきます。
第四石油類は引火点が200℃以上250℃未満の石油類です。
代表的なものに、ギヤー油やシリンダー油などがあります。指定数量は6000Lです。
指定数量は覚えておきましょう。
次に第四石油類の一般的な性質についてお話しします。
まず、一般的には粘り気が大きく、揮発性は高くありません。
簡単には気体にならないということですね。
次に、一般的には、水には溶けず水に浮きます。
水に溶けないというところがポイントですね。
次に、引火点が高いため、加熱しなければ引火の危険はありません。ただし、燃え始めた時は液温が高くなっているため、消火が困難になります。
これは第三石油類と同じような性質ですね。
第四石油類に関しては以上です。
それでは最後に動植物油類について説明していきます。
動植物油類というのは、動物の脂肉や植物の種子・果肉などから抽出したもので、引火点が250℃未満のものをいいます。
例としてはヤシ油やアマニ油などがあります。
動植物油類の一般的な性質を紹介します。
まず、水よりも軽く、水には溶けません。
水よりも軽いんですね。
次に、引火点が200℃以上のものが多いので、加熱しない限り引火の危険はありません。
これは第三石油類や第四石油類と同じですね。
次に、自然発火することがあります。
この自然発火に関して少し詳しく説明します。
動植物油類は空気中の酸素と反応して固形化し、この時の反応熱が蓄積して自然発火を起こすことがあります。
動植物油類のうちヨウ素価の高いものは乾性油と呼ばれ、特に酸化されやすく、自然発火しやすい性質があります。
ヨウ素価の高いものほど自然発火しやすいということを覚えておいてください。
これで第四類危険物に関する詳しい説明は終わりになります。
特徴をしっかり覚えてぜひ、試験に合格してほしいと思います。
ご視聴いただきありがとうございました。
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それではまた次回の動画でお会いしましょう。