知識と資産のどちらに投資すべきか中編
この問題についての僕の答えは知識に投資する、です。
少し宝くじの話をします。
宝くじに当たって1億円もらえる人って金銭的に幸せになりそうじゃないですか?
宝くじで1億円当たれば、好きな家を買えるし、好きな車に乗れるし、旅行にもたくさん行けるし、自分の好きなことをして暮らしていけそうですよね。
でも、実際には、思いも寄らないところから大金を手に入れた人ってそこまで幸せにはなっていないようです。
1億円持っていることがたくさんの人に知れ渡り、お金を貸してくれと親戚から言われてそのままトラブルに巻き込まれたり、
変な投資話に乗って、たくさんのお金を使ってしまうそうです。
さらに1億円が当たったことで、先ほど言った好きな家、好きな車などを買って生活レベルを上げてしまったので、お金がなくてもその生活を維持しようとしてさらに苦しくなってしまうというようなことが結構あります。
結果、幸福度だけ見れば宝くじを買わない方が幸せだったということがあります。
お金についての知識がある人であれば、1億円が手に入ったら浪費せず、まずは自分のポケットにお金を入れてくれる資産を買うでしょう。
そうすることで、1億円よりもさらに多くのお金を得ることができるからです。
でも、知識がない人はそういうことを思いつきません。
家を買ったり、車を買ったりと浪費することしか頭にないのです。
この動画をここまで観てくださっている方は普通の人よりもお金の知識がある人だと思います。
そういう人なら宝くじを買う時点で、そもそもお金に関する知識が足りないと思われるかもしれませんが、ここではその話は辞めておきますね。
宝くじの例は少しやりすぎな感じもありますが、自分の商品を作るときにこの例と同じことをしてしまうことがあります。
知識に投資をする前に資産に投資をしてしまうということです。
自分に知識をつけずに、商品づくりをしてしまうと必ず損をしてしまいます。
僕がやっているボロ戸建てを例にとります。
ボロ戸建てとは、地方の田舎で空き家になっている家を安く買って、その家を手直しして、人に貸し出し家賃としてお金をいただく方法です。
家を買った後に修理をするのですが、例えばトイレを交換しようと思った時に、その作業の原価がいくらか知っているのと知らないとでは全くかかるお金が変わってきます。
トイレの交換は、頑張れば業者さんに頼まなくてもできるレベルのリフォームです。
このリフォームを自分でやるか、業者さんにやってもらうかでかなり値段が変わります。
自分はリフォームが苦手でリフォームをやると自分の幸福度が下がるという人は業者さんに頼んでも良いと思います。
でも、業者さんに頼む時でも、自分でやっていればいくらかということを知らなければ業者さんにぼったくられることがあります。
トイレの原価を知っていれば、業者さんに見積もりを出してもらい、これくらいの値段です。ということを言われた時に原価はこれくらいなのに、
作業量を含めてもちょっと高くないですか?ということをいうことができます。
普通の人はトイレの原価なんて知りません。だから業者さんによってはぼったくりみたいな価格で交渉してくることがあるのです。
そしてそのぼったくりの価格で作業をお願いしてしまうことになるのです。
これは何を隠そう、僕自身の失敗談です。
僕が、商品を持っていないときに何冊か本を読んだ後、とりあえず始めてみないと何もわからないと思って始めました。
結果として、ぼったくりのような値段で作業をお願いすることになったのです。
もちろん、勉強ばかりしていてはダメでまず始めてみようという側面もあります。
でも、それはお金が比較的かからない分野に関しての話です。
例えばブログを始めてみる、転売を始めてみる、そういう初期投資が少ないものを始めたいと考えているなら、
知識ばっかりつけるのではなく、まず始めてみることをお勧めします。
やっぱり、やってみるのが一番の勉強になりますからね。
ただ、不動産など動くお金が大きいものに関してはある程度の勉強は必要です。
勉強してから始めることをお勧めします。
僕自身は、まずやってみようという思いから不動産を始めて失敗を経験しました。
お金はいくらか無駄にはなりましたが、僕はここで大事なことを学びました。
それは、商売の世界では、無知は損失になるということです。
知らなかっただけでは済まされず、知識があるかないかがそのまま利益や損失に繋がります。
だから、動くお金が大きい場合は、商品を作るのももちろん大事ですが、その前に知識を入れるべきです。