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不動産賃貸業と不動産投資との違い中編

不動産賃貸業をしていて、得られる最も大事なものは自分で稼いでいけるという自信です。

これが、自分の心の安定に最も関わってくると思っています。

 

不動産賃貸業をしようと思ったら、仕入れ、リフォーム、家を貸す、というような流れを一通り経験することになります。

これらはそれぞれ大変なことがあります。

 

まず仕入れです。

仕入れに関しては、基本的に安く仕入れるというのが基本になります。

でも、あまりにも安く売られている家というのは、リフォームをするのが大変な家ばかりです。

家のリフォームというのはそれなりにお金がかかってくるので、安く買えて、かつリフォームがそこまで大変じゃない家というのが良い家です。

最初は、どんなところに注目すればいいのかもわかりません。

例えば、水回りには注意する、とか家の間取りにこだわるとか、人それぞれみるポイントは違いますが、家を見ていくとどんどんどの家が良い家なのかという感覚が身についてきます。

 

そして少しでも安く家を買えるように家の持ち主さんと交渉するのもテクニックの一つです。

売主さんが早く売りたい人なのか、高く売りたい人なのか、はたまた人間関係を大事にしたい人なのか、どんな人なのかによって交渉の方法は変わってきます。

売主さんの人柄を見極めて交渉していきます。

交渉しなくても、十分値段が安いと判断した場合は、交渉せずに買うこともあります。

 

今話をしたのは仕入れに関してですが、これだけでも話を聞くのと、実際にやってみるのでは全然違います。

やってみて初めてわかることもあるのです。

 

リフォームや家の貸し出しも同じです。

リフォームはやってみないとその大変さがわかりません。

壁紙の張り替えやペンキ塗りなど、不動産をやる上で多くの人がやるリフォームがありますが、やる前にこれくらい大変なんだろうなと考えていたよりも

実際にやってみたほうが大変なことが多いです。

家を貸し出す時も、これくらいの家賃なら決まるだろうという感覚通りに決まらないこともあります。

逆に、簡単に決まることもあります。

こういう風に、頭で考えているだけの場合と、実際に行動する場合とでは難易度が違ってくるのです。

 

これらを一つずつやっていきます。

すると、本当に一つずつではありますが、できるようになっていきます。

物件を見て、この物件は安い、この物件は高いと分かってきます。

壁紙も最初は貼ってみてもフニャフニャだったのが、少しずつビシッと貼れるようになってきます。

また、物件の家賃もこれくらいだったら決まる、という家賃に設定することができます。

 

これらだけではありませんが、不労所得を得るまでのいくつものステップを一つずつ、本当に一つずつ達成していくことによって、自分はできるという自信を得ることができます。

ボロ戸建ては他の不動産に比べて比較的安く買うことができます。

だから、もし僕が今全ての資産をなくしてもアルバイトをしてお金を貯めていけば不動産を買っていってある程度のお金を手にいれる自信があります。

この自信が心の安定に一番関わっていると思います。

実際にお金がいくらあっても、その使い方を知らなければいずれ、そのお金はなくなっていきます。

宝くじで偶然、大金を手に入れた人がお金をうまく使えず、その後の人生が大変になったという話はよく聞きます。

逆に、お金の稼ぎ方が分かっていれば、お金がなくてもそこまで悲観することはありません。

今の僕は、めちゃくちゃお金を稼ぐということはできません。

でも、自分が暮らして行くのに苦労しない分くらいは自分で稼ぐ自信があります。

それは、これまで不動産を買って、それを貸してお金をいただくという中でたくさんのことを経験してきたからです。

この経験という資産を得ることができるのが、不動産賃貸業から始める一番のメリットです。

 

逆に、業者さんから勧められる不動産を買う、いわゆる不動産投資はこの経験が全くありません。

業者さんに、この物件を買ったらいいですよと言われ、物件を買うのです。

買った後は、その物件を修理したり、改装したりして、付加価値をつけることもしないのです。

買うときに物件を選ぶ苦労もせず、物件に付加価値をつける苦労もせず、といった状態で不動産を初めてしまうと、経験がない分、何かがあったときに対処することができません。

その物件から入居者さんが出て行ったしまったときに、どんなことをすれば次に人が入ってくれるのかがわからないのです。

買うときに苦労をしていないので、自信を持って対処することができないのです。

こういう人は、無一文になったときに、同じように不動産投資をやれと言われてもできないでしょう。

業者さんに勧められる不動産投資はお金がかかる上に、培ってきた自信もないからです。

こういう状態だと、災害があったらどうしよう、住む人がいなくなったらどうしようと不安ばかりがよぎってしまいます。

 

こうならないためにも、やっぱり最初は不動産賃貸業を自分でやってみるべきなのです。