ライフシフト要約
みなさん、こんにちは
今日はリンダグラットン先生のライフシフトを紹介します。
リンダグラットン先生はロンドンビジネススクールの教授で、人材論や組織論の世界的な権威です。
ある雑誌では今後10年間で最も未来にインパクトを与えるビジネス理論家として選出されています。
もちろんこのライフシフトも世界中で読まれており、いま私たちが生きている世界をどうやって生きていくかのヒントを与えてくれます。
この動画ではまず、いま私たちが生きている時代がどんな時代なのか、次にグラットン先生が教えてくれるこれからの時代を生きるために大切な3つのこと、最後にAsatoが本を読んで出した結論について話していきます。
では、まずいまはどんな時代かですが、
私たちの生きている時代はグローバル化とか、人口爆発とか、環境問題とかこれまでにはなかったことが起きるから大変だ、色々なところで言われています。
でも、これらは全部、1人だけではどうしようもないことですよね。
この本でグラッドン先生が言われている、現代起きている大きな変化は寿命が伸びていることです。
これは、人類共通の出来事であり、かつ一人一人にとっても大きな出来事です。
この人生が長く伸びていることでこれまでの生き方ではなく、ライフシフトして、生き方を変えていかないといけないというのがグラットン先生の主張です。
人類の寿命はどんどん伸びていて、現在の日本の平均寿命は80歳~90歳ですが、これから生まれる人の半分以上は100歳以上まで生きると言われています。
この寿命が伸びていることが私たちの人生にどんな影響を持っているかを見ていきましょう。
まず、これまでの人生は3ステージでした。
まず学ぶ時期、これは小学校から高校、大学、大学院までのことをいいます。
これまではこの期間に、社会に出てから必要な知識やスキルを学びました。
次が就職です。このステージは学んだことを活かして働くステージです。例えば、工業高校に行った学生なら高校で、ものづくりについて学び、高校を卒業すれば製造業に就職しましたし、大学で英語を学べばそのうちの何人かは通訳として活躍するといった道がありました。
そして老後です。60歳か65歳になったら定年退職という制度があり、会社を辞め、そこからは死ぬまでゆっくりと生活するというスタイルです。
この教育、就職、老後という3ステージを生きるのがこれまでの人生でした。
でも、これからはこの3ステージは通用しません。
理由は寿命が伸びるから。必然的に働く年数は長くなります。
そして働く年数が伸びている上に、現代は変化のスピードが速いです。
新しいものが出てきたと思ったらすぐにその次に新しいものが出てきます。
では、働く年数が長くなり、変化のスピードが速くなった現代ではどのような人生になるかというと、人生でいくつかの仕事を経験するようになります。
これは必然ですよね。
この変化を不安と感じる人もいると思います。
これまでの勉強してきたことを捨てて、新しい世界にいかないといけないということがあるからです。
また、これまで生きてきた人たちと違う人生を送るので、お手本がおらず、どうしたら良いかわからないということもありますよね。
でも、グラットン先生は長寿は基本的に恩恵だといいます。
恩恵をどのように考えるかは人それぞれですが、大きな意味で人生を楽しむと考えると、
例えば、複数の仕事をすることで、多くの経験ができること、また、たくさんの人と出会えること、などがありますよね。
こうやって例を挙げてみると、人がもらう恩恵、価値のあるものとは数字で測ることのできないものだということがわかります。
ここでいやいや、と反論があるかもしれません。
お金を持つことも大事じゃないかと、いう話もありますよね。
お金はもちろん大事です。でも、なぜお金が大事かというとお金が交換の機能を持っているからです。
お金そのものにはあまり価値がありません。お金と引き換えに交換できるものに人は価値を感じます。
お金と交換して美味しい食べ物を食べたり、お金と交換して大事な人との時間を過ごしたりします。
このような形のない資産を無形資産といいます。
この無形資産を持つことがこれからの人生においては大事になるとグラットン先生はいいます。
もう一度言うと、無形資産がこれからの人生においては大事です。
では、この無形資産の中でも特に大事な3つについて、そしてなぜそれらの無形資産がこれからの人生で大事になるのかについて解説していきます。
一つ目の大事な無形資産は生産性資産です。
これは自分の仕事の生産性を上げてくれるものです。
まだ抽象的ですよね。もっと具体的にすると能力です。
この能力について説明します。これからの時代はどんどんみんなが高学歴化します。
なぜなら、専門スキルを身につけるためです。簡単にできる仕事はロボットやAIに置き換わるので専門スキルを身につける必要があります。
日本でも大学に行く人の数はどんどん増えていっていますよね。
大学や大学院へ行き、専門スキルを身につけないと仕事がとって変わられてしまいます。
しかし、いくら専門スキルを身につけたところでその仕事はあなたがいきているうちになくなる可能性が大いにあります。
そうなったら仕事を変えていかなくてはなりません。
仕事を変えたらいち早くその仕事に適応する必要がありますよね。
そのためには汎用スキルが求められます。
汎用スキルとはどこにいっても役立つスキルのことです。
早く文字が読めて理解できたり、深い教養があったりすることです。
これはどの業界にいても大切なことですよね。
この専門スキルと汎用スキルのどちらも磨くことが大切です。
私たちがこれらのスキルを身につけるために必要なことは自己投資です。
この自己投資をしなければ、これからのいくつかの仕事を行う人生においてはうまくいきません。
これまで娯楽に使っていた時間とお金を自分の勉強のために費やす必要があるとグラットン先生はいっています。
次は活力資産です。
これは具体的にいうと、健康と人間関係です。
まず健康ですが、これは本当に大事ですよね。健康がなければ何もできませんし、人生100年時代においてはよりその傾向が強いです。
これからの時代はこれまでよりも働く期間が長くなることはほぼ確実ですから、健康で働ける状態であることが前提条件であり、本当に大事なことです。
この健康状態を保つためにはやはり適切な運動と食事が大事だそうです。
もう一つは人間関係です。
これも人間が生きていく上で避けては通れませんよね。
まずパートナーとの関係ですが、これからの時代ではパートナーと共働きすることが良いとグラットン先生は言っています。
これはいくつか職業を変える生き方をしないといけない時代では学び直す期間が必要だからです。
学び直すときには収入がない、もしくは少ない状態ですよね。
その状態のときにパートナーに助けてもらうことができるからです。
基本的に2人がそれぞれ一人暮らしをするよりも一緒に生活した方が生活コストが安くなると言われています。
2人で一緒に生活した場合、一人暮らし1.5人分の生活費で足りるそうです。
次に友達との関係です。友達となんでも話会えるような深い関係になることは難しくなっているとグラットン先生はいいます。
人生がいくつかのステージになると価値観も変わり、付き合う人も変わっていくためです。
これは私たちの肌感覚ともあっているかなと思います。
だから友達はいらないというのではなく、グラットン先生はその友人関係が壊れたときに落ち込むくらい深い関係になった方が良いといいます。
その理由はその友人関係が自分のアイデンティの土台になることがあるからです。
このアイデンティティについては次の3つ目の無形資産で詳しく説明します。
3つ目は変身資産です。
変身資産とはいくつかの仕事を簡単に変わり、人生の変化を楽しむことができるということです。
これからの人生では変化が当たり前です。この変化を簡単にできることはこれからの人生を生きていく上で大事なことです。
ここで大事になってくるのが先ほども出てきたアイデンティティです。
自分が自分であることというのは幸せを感じるためには大事なことです。
これまでの人生でのアイデンティティは生まれた場所だったり、職業だったりとどちらかというと与えられるものでした。
しかし、これからの人生におけるアイデンティティとは自分で作るものです。
変化の激しい社会で自分が何になるかを自分で選んでいきます。
そのときに大事なことは内省です。
自分が何を望んでいて、自分が何になりたいかを自分で知ることが大事です。
これを知っていることで自分の人生に一貫性が生まれ、より自信を持って自分の人生を生きることができます。
もう一つ大事なことは多くのネットワークに触れることです。
人は触れたことがないことは想像できにくいです。
ずっと同じところにとどまっていると、それ以外のことに想像力が及びません。
結果、時代の変化についていけないこともあるのです。
職探しについても何を知っているかよりも誰を知っているかの方が重要と言われています。
基本的に仕事に関する情報は知り合いの知り合いなどの弱いつながりから生まれやすいという研究もあります。
だからこそできるだけ多くのネットワークに触れましょう。
以上3つの能力などの生産性資産、健康などの活力資産、アイデンティティなどの変身資産がこれからの人生において大事な無形資産です。
これらのことを踏まえてAsatoが思うこれからの人生における大事なことは、今を楽しむということです。
能力、健康、アイデンティティは「今」目の前に流れてきたものを面白そうだと思ったらやるために大事なことです。
能力がないと新しいことに挑戦できませんし、健康がないとそもそも何もできません、アイデンティティが不明瞭だとそもそも自分が何をやりたいかがわかりません。
先ほど、これまで娯楽に使っていた時間やお金を自己投資に充てないといけないと言いましたが、これも苦しんでやるのではなく楽しんでやったほうが人生豊かですよね。
その自己投資を将来のためと考えるのではなく、自己投資自体が楽しいと考えます。そしてその楽しんでやった自己投資が将来のためにもなっているというのが理想かなと思います。
今までは未来を見て計画を立ててその計画を成すことが人生だったのかもしれません。
25歳までに結婚して、30歳までに家を建ててというような目標があり、その家を建てるためには毎月10万円貯金しよう、というような生活をしていました。
そしてそれがうまくいく時代だったのでしょう。遠い未来を見据えて行動することが可能でした。
しかし、人生が長くなり未来が遠すぎると、逆説的に人は近くしか見ることができないのかもしれません。
遠いうえに変化が速いので見たくても見れないのです。
そうなったら今をどう楽しむかという視点に変えたほうが良いというのがAsatoの結論です。
ゴールの景色ばかり想像するのではなく、その歩く道を楽しんでみましょう。
せっかく寿命が長くなり、これまでの人よりもたくさんの道を歩く事ができるのですから。
では動画をまとめます。
まずこれからの人生では一つの仕事ではなく、幾つもの仕事を経験することになるという事。
次にそんな時代では生産性資産、活力資産、変身資産に代表される無形資産が大事だという事。
最後に結果を求めるのではなく、過程を楽しむ事が豊かに生きる秘訣なのではないかという事。
これまでの人類が経験していない人生100年時代、不安を持って生きるか、楽しんで生きるか、人それぞれですが、せっかくなら楽しんで生きられるように無形資産を作っていきましょう。
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