不動産投資のメリット中編
一つ目のメリットは他人のお金を使えるということです。
他人のお金といっても、家族や会社の同僚からお金をもらって不動産投資をするわけではありません。
他人のお金とは銀行のお金のことです。
不動産投資は、銀行から融資を引いて行うことができるのです。
融資というのは、いわゆる借金です。
借金を悪いものと思っている人がいますが、借金には良い借金と悪い借金があります。
悪い借金はお金を生み出さないもののためにする借金です。
消費者金融でする借金が、まさにそうですよね。
何か買いたいものがあるけど、今持っているお金じゃ買えない、だから消費者金融で借金をするみたいな感じです。
借金をすると金利が付きます。
金利がつくと、借りたお金よりもたくさんのお金を返さないといけません。
だから、お金を生み出さないもののために借金をしてしまうと返すのがどんどん苦しくなっていくんですね。
一方で良い借金とは、お金を生み出すもののためにする借金です。
その例が不動産投資です。
不動産を買うためには場所にもよりますが、数千万円、ものによれば数億円かかります。
当然、普通のサラリーマンをしている人には買えませんよね。
そこで、銀行にお金を貸してもらうのです。
その借りたお金を使って不動産を買います。
もちろん、金利の分借りたお金よりもたくさん銀行に返さないといけませんが、その金利を上回るほど投資で稼ぐことができるのです。
例えば、1000万円借りて、不動産を買ったとしましょう。
この1000万円を二十年間で返さないといけないとします。
そうすると、一年間に銀行に返すお金は、まず1000万円を二十年間で返すので、1000万円わる20年間で50万円ですね。
そして、1000万円借りて、金利が2%だとすると、金利で20万円、つまり合計で一年間に70万円を銀行に返さないといけないということになります。
一方で、1000万円を借りて買った不動産の利回りが10%だったとします。
利回りは不動産が一年間に出す利益をその不動産の価格で割った値のことです。
つまり、一年間で100万円を不動産から稼ぐことができるんですね。
さて、不動産で100万円稼いで、そこから銀行に70万円返すと、あなたの手元に残るお金は30万円です。
これがあなたが不動産投資から得ることのできる不労所得になります。
銀行のお金を使って、あなたは不労所得を得ることができました。
これってすごいことですよね。
あなたはお金を使わなくても、不労所得を得ることができるということですから。
これをレバレッジとも言います。
レバレッジはてこという意味です。
てこの原理で有名ですよね。
小さい力で大きなものを動かすことです。
あなたはあなた自身のお金を使っていない、つまり小さな力で、1000万円もする大きな不動産を動かせるわけですから、てこと言われるのです。
このレバレッジ、つまり融資が使えるのは、基本的に不動産だけです。
株では使えません。
その理由は、不動産はその建物自体に価値があるので、その建物を担保にすることができるからです。
この融資が使えることが不動産投資の大きなメリットです。