アイデアの力 要約
こんにちは、あさとです。
今日はアニメでわかる本のまとめシリーズ、第46回
チップハースさん、ダンハースさんの書かれたアイデアの力を紹介します。
チップハースさんはスタンフォード大学の教授、ダンハースさんはニューメディア教科書会社の創設者です。
この本の内容は一言で言うなら、世の中を動かす言葉の作り方です。
世の中を動かす言葉とは、つまり人の記憶に焼きつく言葉ということです。
人の記憶に言葉が焼きつくことによって、その言葉が人の行動に影響を与えるのです。
この動画では人の記憶に焼きつく言葉の法則を紹介します。
この法則を知ることで、あなたの言葉で世の中を動かすことができるようになります。
世の中を動かすと言うと大げさだと思うかもしれませんが、実は世の中は1人の言葉で動くことがあります。
ケネディ大統領は1961年にこんなことを公言しました。
「60年代末までに、人類を月に立たせ、安全に帰還させよう」
この言葉でアメリカ中が動いたのです。
実際にアメリカは国中が連帯し、この目標を達成します。
言葉が人をワクワクさせ、目標に向かわせたのです。
もし、ケネディがこんな風に言っていたらどうでしょうか。
「我々の使命は、チーム中心の最大規模のイノベーションと、戦略的目標に沿った航空宇宙計画を通じて、宇宙産業の国際的リーダーとなることだ。」
これでは、アメリカの国民を引きつけ、目標を達成することはできなかったでしょう。
では、あなたは60年代末までに、人類を月に立たせ、安全に帰還させよう。という言葉と
我々の使命は、チーム中心の最大規模のイノベーションと、戦略的目標に沿った航空宇宙計画を通じて、宇宙産業の国際的リーダーとなることだ。
という言葉のどんな違いが人の行動に影響を与えているかわかりますか?
チップハースさんとダンハースさんはこのような言葉や諺、有名な演説などから人の記憶に焼きつく言葉の共通点を調べました。
すると、人の記憶に焼きつく言葉には6つの共通点があったのです。
それが、この6つです。
単純明快である。意外性がある。具体的である。信頼性がある。感情に訴える。物語性がある。
この6つを満たしていると人の記憶に焼きつく言葉になります。
つまり、人の記憶に焼きつく言葉は狙って作ることができるのです。
人を動かす力というのはカリスマなどの言葉で言われたりして、あたかも才能のような扱いを受けます。
でも、この本が教えてくれることは例えカリスマ性がない人でも言葉を選ぶことで人を動かすことはできる、ということです。
ここからは人の記憶に焼きつく言葉の特徴6つを詳しく説明します。
一つ目は単純明快であることです。
言葉が単純明快かどうかというのはその言葉で言いたいことが一つだということです。
例えば、あなたが車を買おうかというときに、
この車の特徴は広い車内で、燃費もよく、色も豊富にあって、と幾つも言われるのとこの車の特徴は値段が安いことです。と言われるのとどちらが記憶に焼き付きますか?
この車の特徴は安いことです。と言われた方が記憶に焼き付きますよね。
あなたの言葉を人の記憶に焼き付けるために、まず単純明快な言葉遣いをしてください。
二つ目は意外性があるということです。
これは相手の関心を惹くために必要なことです。
例えば、日曜日は休校です。と言われたらまあ普通ですよね。
でも、木曜日は休校です。と言われたらどうでしょう?
どうして?と関心を持ちませんか?
あなたの言葉も人の常識から少し外れた言葉を使うと相手の関心を惹くことが出来ます。
3つ目は具体的であることです。
話が具値的になることによって、相手はあなたの言葉を思い出しやすくなります。
例えば、2兎追うもの1兎も得ず、という諺を聞くと、絵が浮かびますよね。
1人の人が2匹の兎を追いかけてどちらも捕まえることが出来ないのです。
この絵が思い浮かぶので、人は何度もこの話を思い出すことが出来ます。
これを、欲を出して二つのことを同時にやろうとすると、どちらもうまくいかないとだけ言われると、言われた時はそうか、と思ってもそのあと二度と思い出すことはないでしょう。
具体的であることは人に言葉を思い出させるフックになるのです。
4つ目は信頼性があることです。
何を言うかももちろん大事ですが、誰が言うかと言うのは非常に重要なことです。
どんなに大切なことを言っていても、信じてもらえなければその言葉は人の心に響きません。
あなた自身が人に信じてもらえれば良いのですが、そこまでの影響力がない場合もありますよね。
そんな時に有効な方法が人の権威を借りることです。
例えば、あなたが健康に関する情報を人に流していたとして、その情報だけでは信じてもらえない時には、
のような情報を付け加えると、とても信頼性が増しますよね。
あなたの情報が信頼してもらえるかどうかに注意してみてください。
5つ目は感情に訴えることです。
例えばアメリカの映画館のポップコーンには血中コレステロールを高める飽和脂肪酸が37グラム含まれています。
これは一日に摂取して良い飽和脂肪酸量の2倍です。と言われてもピンと来ません。
しかし、このポップコーンには動脈を詰まらせる脂肪が含まれています。
その量はベーコンエッグの朝食と、ビッグマックとフライドポテトの昼食と、ステーキの夕食を合わせたより多いのです。
と言うと、ポップコーンを食べるのをやめようかなという気になりませんか?
これはなんか嫌だなと言う気持ちを与えたからです。
感情に訴えることで、人の記憶に焼き付けることができるのです。
最後の6つ目は物語性があることです。
物語性があることによって、人が動きやすくなります。
例えば、消防士が他の消防士の体験談を聞くことによって、実際に消火活動に当たる時に適切に行動できるようになるそうです。
あなたが話す言葉に物語があれば、人はその物語に沿った行動をしてくれやすくなります。
それは、あなたの言葉が人の行動に影響を与えているということです。
最後にケネディの言葉をもう一度見てみます。
60年代末までに、人類を月に立たせ、安全に帰還させよう。
単純明快で、意外性・具体性がありますよね、信頼性は語り手が大統領なのであります。感情に訴えるものであり、そして物語性は短いけれどありますよね。
このように6つの共通点を盛り込むことで、人の記憶に焼きつく言葉になるのです。
あなたもこの6つに共通点を盛り込んで、人の記憶に焼きつく言葉を作ってみてください。
では、動画をまとめます。
まず、人の記憶に焼きつく言葉には人を動かす力があるということ。
次に、人の記憶に焼きつく言葉には6つの共通した特徴があること。
最後に、6つの特徴を使うことで、誰にでも人の記憶に焼きつく言葉を作ることは可能だということ。
この6つの特徴をさらに詳しく説明してあるので、気になった方はぜひ、チェックしてみてください。
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